第19回メディア向け合同プレゼン会の開催レポート#
この度、第19回JACSTメディア向け合同プレゼン会を開催しましたのでここに報告します。
記#
JACSTメディア向け合同プレゼン会は、科学報道・番組や雑誌、書籍などを制作・編集するメディア関係者が、各研究機関・大学の広報担当者による研究案内を一挙に聞ける効率のよいネタ探しの場を提供するとともに、JACST会員にとっては、日本を代表するようなメディアに、直接売りたい内容を訴求でき、ネットワークを築ける場として双方から好評を得ている。
第19回目となる今回は、COVID-19の影響により、初のオンライン開催となった。そのため、普段は東京への出張が難しいなどの制約がある地方からの会員からの発表や、東京以外を拠点とするメディアの参加があるなど、オンラインならではのメリットで交流を広げることができた。さらに、参加者は過去最高で、ピーク時74名、登録者数97名となった。
なお、本会の目的が、
広報担当者とメディアとのネットワークの場であること
広報担当者がメディアにピッチする力を養う、研究広報の修練の場であること
出席者を登録のあった会員とメディアに限る非公開の会とすること
などから、基本的にJACST会員がプレゼンを行うことを原則とした。
概要#
日時:2020年9月30日(水)午後1:00~4:10
場所:Zoom(ホスト:沖縄科学技術大学院大学(OIST))
オーガナイザー
国内メディア部会長 長谷部喜八(NIMS)
同副部会長 大久保知美(OIST)、中道康文(NIMS)
参加登録者
JACST会員 51名
メディア46名
ピーク時参加者:74名
プログラム#
12:45- Zoom公開
13:00 プレゼン会スタート、挨拶、プレゼン会説明
13:00-13:15 ご参加メディアのご紹介(参加登録者を点呼)
13:15-16:15 発表
スケジュールは以下のとおり(発表10分間、質疑応答5分間)
13:15- ウイルスを使わない、酵素のCAR-T細胞(信州大学・トンプソン ヒトミ)
13:30- コロナ禍に挑む。過去と現在の経験を、未来の政策に反映させる研究(京都大学学術研究支援室・白井哲哉)
13:45- "同位体環境学"で見える!世界の秘密(総合地球環境学研究所(地球研)・岡田小枝子)
14:00- JACST隣接領域と連携した広報部会presents科学と美術のプラットフォームファンダメンタルズ(東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)・坪井あや)
14:15- 死別による悲嘆のコストをいかに見積もるか~超高齢社会日本における死別の社会的·経済的影響(京都大学・清水智樹)
14:30- ボディ·オン·チップ:ミクロの再現生体が絶滅危惧種を救う(京都大学アイセムス・高宮ミンディ)
14:45- 世界最大の核融合実験装置「JT-60SA」運転開始(量子科学技術研究開発機構・美土路昭一)
15:00- アルマ望遠鏡の最新成果、10周年、そして第2章へ(国立天文台・平松正顕)
15:15- COVID-19研究のためのデータ流通とAIによる解析(国立情報学研究所・藤吉隆雄)
15:30- 中性子·ミュオンでみる日本刀(総合科学研究機構・入江敦子)
15:45- 食虫植物研究の魅力(基礎生物学研究所・倉田智子)
16:00- 21世紀最大の科学技術課題「熱」に挑む(物質·材料研究機構(NIMS)・中道康文)
感想#
参加したメディアからは、以下のような感想をいただきました。
「番組そのものの企画のヒントにもなるし、VTRなど用の細かいネタのリサーチにもなるのでいつも、とても楽しく興味深く参加させていただいています! 何より素晴らしいのは、広報さんはもちろん、研究者の先生方の「人柄」部分も分かる発表が多いのが素晴らしいです。取材につながる、最高のキッカケをいつもありがとうございます。どんなにHPや広報誌などで広報活動してくださっても、やはりどのくらい映像になりそうか(テレビはそれが何よりの基準なので…すみません)はなかなか分かりにくいので、このように皆さんの研究に触れられる機会はとてもありがたいです。」-- テレビ局 ディレクター
「初のリモート開催、どこにいても参加できるのはとてもよかったです。でもチャットとかでももう少し盛り上がれると良かったかも?顔が見えない分、皆、遠慮しがちになってしまったのかも。参加させてもらう我々自身も、盛り上げていきたいです。」-- テレビ局 ディレクター
「内容はそれぞれとても面白かったです。弊社では、秋は提案の時期なので、さまざま、企画にできないか、検討してみます。」-- テレビ局 チーフディレクター
「初めて第19回JACSTメディア向け合同プレゼン会に参加させていただきました。興味深い内容を教えていただくと共に、研究者の方々が取材を歓迎している!といった滅多に無いご機会を与えてくださりましたこと、有り難く存じます。」-- テレビ番組制作 ディレクター
事後対応#
JACST会員参加者へ:最終メディアリストとプレゼン資料を共有
メディア側参加者へ:プレゼン資料を共有