JACST10年間の歩みと科学技術広報の広がり

2000年以降、日本への「科学コミュニケーション」の導入が進み、研究機関や大学の広報も拡充の一途をたどった。 そうした中、広報担当者が、所属する組織の枠をこえて広報業務における問題意識や問題点を共有し、それらを通してお互いに助け合い、共に成長していくことを目指し、2007 年に有志によって設立されたのがJACST、科学技術広報研究会である。

情報を発信するだけでなく、受け手とのやりとりによって、お互いに歩み寄りながらそれぞれの目的を達するのがコミュニケーション。 様々な科学技術広報の業務の中で、コミュニケーションのあり方や成果が見えやすいのが、メディアとのコミュニケーションである。

本シンポジウムでは、JACST10年の歩みを振り返るとともに、メディアコミュニケーションについての業務協力から見えてきた事柄をベースに、今後の科学技術広報の広がりを、広報の受けてであるメディア関係者とともに考える。


ファシリテーター

  • 柳瀬博一(日経BPプロデユーサー)
  • 倉田智子(JACST会員、基礎生物学研究所広報室)

13:00-13:15 「JACST10年間の歩み」

  • 岡田小枝子(JACST会長、J-PARCセンター広報セクション/KEK)

13:15-14:30 「メディアコミュニケーションから見えてくる科学技術広報の広がり」

報告「メディアセッションから見えてきたメディアとのよい関係」

  • 中道康文(JACST会員、NIMS広報室)

パネルディスカッション「メディアと広報、豊かなコミュニケーションを目指して」

パネリスト(メディア関係者)

  • 三嶋伸一(朝日新聞)
  • 秋本直樹(株式会社ドワンゴ)

パネリスト(広報担当者)

  • 長谷部喜八(JACST副会長、JAMSTEC報道課)
  • 中道康文(NIMS広報室)
  • 岡田小枝子(JACST会長、J-PARCセンター/KEK)
  • フロア参加者

担当者

  • 岡田小枝子(J-PARCセンター、JACST会長)

メディアコミュニケーション

「メディアに"刺さる"売り込み方法とは? 」

「画期的な成果が出たのに、メディアが思ったより食いつかない・・・」

「あの機関のネタ、地味そうなのに、なんで番組化されてるのだろう・・・」

研究機関の広報担当者が抱えるそんな悩み。その根底には、広報が売り込みたいポイントと、メディアが興味を持つポイントとのギャップがあります。では、メディアにネタを売り込む際に押さえておくべきポイントとはどこなのか。

今回、JACSTの目玉企画「メデイア向け合同プレゼン会」にて売り込んだプレゼンや、得られたメディアとの人脈が、どのように生かされ、取材や番組につながったのか、大規模な追跡調査を実施。企画がとん挫した事例も含め、調査を通じて浮かび上がってきた、「メディアに刺さるポイント」を明らかにしながら、宇宙、生命などロマンあふれるテーマでなくても一般紙や地上波特集枠をとる汎用性のある売り込み方法について考えます。また、プレスリリースでうまく報道につながった事例も参考にします。

さらにJACST参加の複数の機関がネタを持ち寄り、1つの企画書として提案していく将来プランについても議論します。

担当者

  • 長谷部(JAMSTEC、JACST副会長)
  • 岡田(J-PARCセンター、JACST会長)
  • 小林(NIMS)

広報普及活動の評価

広報の仕事をどのように「評価」するのか、みなさん悩まれることが多々あるのではないでしょうか。 しかしこれといって確かな答えがあるわけではありません。

JACSTのネットワークを活かし、それをみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。 「広報普及活動の評価」セッションは、そのキックオフ的なものと位置付けてみなさんの評価に関する悩みや課題、すでに実践していることなどを共有する場にします。

事前のアンケートにご協力お願いします。

アンケートフォーム:https://goo.gl/forms/5T4jTWQN51uJRpWs1

回答期限:2月13日(火)

担当者

  • 岡田(J-PARCセンター、JACST会長)
  • ランドック(国立天文台)
  • 都築(国立天文台)
  • 柴田(国立天文台)
  • 川野(理化学研究所)